玉みそは、全国でも珍しい「大豆」と「米」のどちらにも麹をつける製法を使い、
四季の寒暖のみで、およそ1年の間ゆっくりと熟成させた、伊賀特産のお味噌です。
全量こうじのため、味の伸びよく、節塩タイプのお味噌です。
一般のお味噌の七割方の量でご使用いただくと、うす塩味で風味豊かな、おいしいお味噌汁がいただけます。
ほかにも砂糖を少量加えて、豆腐、なすび、コンニャクなどの「田楽味噌」にも最適です。
昔から、大豆を収穫する秋十一月には、家々では穫れた大豆を水に漬け、よく蒸して1kg大の「みそ玉」にしました。その「みそ玉」を縄でハサ掛けして竈(カマド)の上に吊し、天然酵母「菌」を自然繁殖させるため、翌年四月まで吊り下げます。
竈の上で半年燻されて味の糀(コウジ)菌が繁殖、そこでみそ玉を砕き塩水で仕込みます。
これで100%糀のおいしい天然醸造仕込のお味噌が出来上がりです。
その味を今に伝える伊賀越の「玉みそ」は、国産の大豆と米のそれぞれに、こうじをつけ、家伝の技法で仕込みます。伊賀の四季の寒暖で、じっくりと歳月をかけて天然醸造させれば、人にはできないことをこうじ菌の働きで「自然」が造ってくれるのです。